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『カメラになった男』 中平卓馬

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今、下北沢で再上映されているドキュメンタリー映画があります。
写真好きの僕の中では伝説の男、中平卓馬さんです。1960年代末から70年代にかけて、

PROVOKE

などで、『ブレボケ』と呼ばれた粗粒子でハイコントラストのモノクロ写真により、世の中を挑発した写真家。

映画は、主に中平さんの今(当時2002年8月頃)にスポットをあてた内容になっています。といっても過去の写真や内容も出てきますので、写真をはじめたばかりの人にも、僕のように中平さんの今を知りたい人にもおすすめです!!!これから、見る方に配慮して詳しい内容は伏せますが、自分なりに感じたことを書きたいとおもいます。
個人的になぜこの映画を見たかったかといえば、中平さんが、どんなしゃべり口なのか、どんな風に撮影しているのか、どんなキャラクターの人なのか、という単純なところに一番興味があったということでしょうか。少し変わってるかもしれませんが、そんな僕の見たいところも満足させてくれました。
中平さんの赤いキャップ、赤いシャツ、赤いプーマのスニーカー、赤いショートホープ、そのショートホープにメモ書きされた赤いインクのボールペン、愛用のcanonのF-1の赤いストラップ、こんなにも赤の似合う人はいないんじゃないかというほど赤が素敵に似合っていました。
赤好きには情熱的な人が多いといいますが、映画のなかでの、沖縄での写真家東松照明さんのトークショーに写真家の森山大道さんや同じく写真家の荒木経惟さんらと出席しているシーンがあります。
そのなかでの中平さんの沖縄に対する熱い答弁に、その赤好きたる所以を、沖縄に対する所以を見ることができます。最後に、僕に熱く響いた中平さんの言葉をひとつ。『僕ぁねぇ、写真ってのはねぇ、クリエイションじゃなくて、ドキュメントだと思うんだよねぇ』。。。ん〜響きますねぇ〜。

みなさんも是非、中平卓馬さんのメッセージを聞きに下北沢に足を運んでみてはいかがでしょうか。


posted by staff : Ryosuke(keiichi nitta studio)

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