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BOB RICHARDSON

BOB 先生の写真集が10月に出るとNYから連絡がありました。もちろん僕の名前も本に刻まれるって。楽しみです。天国で何やってるんだろーな!!BOB. 良かったねBOB.

BOBが亡くなった時の日記をKTO君がまだ持っていました。2年前の日記です。

 
 

僕が尊敬しているテリーリチャードソン(誕生日にプレゼントでもらった写真集の人)のアシスタントをやっているケイイチ君。
いつも日記をみているのだけれど今日の日記にはとても悲しいことが書いてあった、、
テリーのお父さんのボブリチャードソンが亡くなったという、、
ボブのことはよくわからないけど、彼もまた素晴らしい写真家だったそうです。
以下がケイイチ君の日記

 
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今日は日本ヴォーグの撮影でした。お昼をちょっと過ぎたとき大将がいきなり俺にここ5〜6日間親父と連絡取れてないと言ってきました。ちょっと見に行ってくれないか?とついでにいつものようにお金を渡してくれと、、、俺はその時ちょっと嫌な感じがした。ウエストサイドのスタジオからタクシーで
Boweryのスタジオまで戻りBの家の鍵を取りまたタクシーで
。。。stの。。。と。。AVの間の彼の小さなアパートに向かった。イエローキャブの中で俺のおじいちゃんが亡くなった時のことを思い出した。あの時も病院に行く途中だったな。

Bの家の前に着いた。頭が急にいたくなり頭痛がひどくなった。彼の部屋のブザーを何回も押した。何の応答もない。いつもだったら Hi my friends i will be down stair one secってね。外から見えるBの部屋はランプがつけっぱなしだった。FUCKと心の中で叫びながらビルの最初のドアを開けた。そのまま中に入っていった。階段を上がり彼の部屋の前に着いた。小さな細い廊下に何部屋もあるビルディングだ。

彼の部屋の前に着いた時ものすごい悪臭で吐き気がした。ネズミが死んでる臭いと一緒だった。昔住んでたクイーンズの家で俺はネズミとの戦いを毎日してたのでその臭いはすぐに分かった。

部屋を何回もノックした。部屋のブザーを鳴らした。その時
Bの犬mickが泣いている。なんか寂しそうだった。助けを呼んでる泣き声だった。ブザーを鳴らすたびにmickが吠える。俺はこの悪臭に耐えれなく自分のセーター脱ぎとって鼻をふさいだ。もう一つの鍵で最後のドアを開けようとした、カシャっと音がしたのでドアをおもいっきり押した。開かない?なぜ?B は誰にも言わずもう一つ鍵を作っていたのだった。すぐに大将に電話した。I think you have to call policeってね。お前はそこで待ってろすぐにsが行くから待ってろってね。俺はもう一度下に戻りsを待った。

彼が到着した。sが警察に電話した。5分後救急車が到着。彼らと一緒に部屋の前に行く、ドアが開かないって言われる。さっき電話でいってるじゃん。消防車が到着。
9・11のヒーロー達だ。警察も到着。

彼らが部屋をガンガン叩いてガンガン壊してる。なかなか開かない。グッチャンとドアが壊れ開いた。開いた瞬間に警察がYou can`t go to insideってヒーロー達に叫んだ。殺人の疑いもあるから入るなってね。叫んでる。

すごい悪臭だった。sは俺は悪夢を見るから部屋には入らないって彼がこっちに着く前に俺に話した。また俺かよーってね。自分が嫌なことはすぐに俺にやらせる。

ドアを壊すものすごい音にmickはビックリしてでてこない。警察官が部屋に入り俺を呼んだ?この犬と友達かってね。俺はyesと言った。この犬を部屋の外にだしてくれとね。

俺は部屋に入った。テレビはつけっぱなしだった。部屋の中は明るかった。

ベットの方向を見ると足が布団からでていた。ものすごい悪臭だった。俺はmick、mickと叫んだ。なかなか出てこない。
Don`t worry mickってね。彼はものすごく震えていた。ものすごく震えていた。mick it`s okay. come here ってね。やっとのことで首を掴み外へ引っ張り出す。でも出ようとしない。強引に引っ張り出した。mick の目は涙でいっぱいだった。

警察がthak you との一言。俺はそのまま外に連れ出した。
Bは79歳だった。

警察にお前は何でここにいるのかと?質問される。このお父さんの息子に働いてるって伝えた。警察官はなんで息子が来ないんだってまじ切れしてた。俺はちょっとショックだった。

今すぐ息子に電話しろってね。すぐ大将に電話した。

大将がやっと来た。。。。ビルの中にも入らず警察からの質問に答えてた。警察官はもう帰っていいとね。結局部屋の中に入ったのは俺だけだ。いろいろ調べなきゃいけないらしい。みんなでmickを連れてダウンタウンに戻った。また新しい仲間が増えた。mick もこれでBowery boysだ。スタジオに戻り早速mickは中でpeeをしてしまった。mickの餌を買いに近所まで買い物。すごいお腹を減らしていたんだね。何日間ぐらいたべてなかったのかな?mickはガブガブ食べていた。それを見てたら涙がでてきた。隣には大将が座っていた。彼も涙を流していた。mickからあの悪臭が漂っていた。俺はちょっと休みたいので家に戻った。何時になるかわからないけど電話があるらしい。警察の調べをしなきゃいけないらしい。遺体をどこかに運ぶらしい。今待機中です。

こんな悲しい一日の途中です。まだあの臭いが忘れられない。俺の体はこの悪臭で染まった。彼は何日間ぐらいmickと寝てたんだろう。これでも明日の撮影はある。たかがファッションなのに、、、
I love you Bob. Rest in peace big man.
また偉大なフォトグラファーが天国に行った。

richard avedon...herb ritts...helmut newtomn...
irving penn...

今マンハッタンの空を見上げたらまた雪が降ってきたよ。

Bobとの出会いは一生忘れません。Bye - Bye Bob.

家で待機中、ほうれん草のフレッシュラビオリを食べ、赤ワインを呑んでました。最近近所のリトルイタリーでフレッシュラビオリにはまっちゃってます。

夜11時ごろ警察官から電話あり調べも終わり遺体も運んだので
今から来いとのこと。大将、s、俺ででかい旅行カバンを何個も持ち、またボブの部屋まで、、、警察官はとても良い人でした。BOBの部屋に入り彼の洋服、写真、などなどをカバンにパッキングしました。あの臭いは消えかかってました。

あの夏のことを思い出しました。ベットを買ったときとか、あの部屋で中華を一人で食べたときとか、
Bobに70年代のフレンチヴォーグ、ハーパスバザールの彼の貴重な写真を見せてもらったこと、、、Bobにいつも肩を叩かれたこととか、ボブのメルセデスを運転して駐車場を1時間ぐらい探したこととか、LAのシャトウで一緒にご飯食べたこととか、、窓の外を眺めたら道路が雪で真っ白でした。

帰り始めてパトカーの後ろに乗り雪の中をサイレンでピカピカしながらマンハッタンを走ったよ。雪にそのピカピカが反射してすごく綺麗だった。久しぶりに NYが綺麗に見えた。スタジオでMICKが待ってた。新しい空間になじんだ様子でした。明日はMICKを撮影場所まで連れてきます。(笑)

I am so tired today. I have to go sleep.
Have a good night everyone. See you in my dream.


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悲しい、、ご冥福をお祈りします。

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